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コロニー “the colony” [女王の細脚繁盛記]

the colony:撮影;織田哲也.jpg

2か月近くブログを更新していない間に、画期的な発展を遂げたのが画像の彼らです。
6月17日の画像と比較してみてください。当時は巣の直径がテニスボールくらいでしたが、大きめのソフトボールを超え、ハンドボール大に迫りつつあります。
ファミリーの構成員も前回は5匹程度でしたが、今や30~40匹のコロニーに成長しました。
体の大きい個体も数匹いて、どれが女王・カトリーぬⅠ世か、容易には判別がつかなくなっています。
巣に風を送る羽音も一段と大きくなり、撮影のため数十センチにまで近づくと、彼らの性格はわかっているにしてもやはり少し恐ろしくなります。
デッキで見上げて観察していると、頭やシャツにたかられることもしばしばで、平和的共存のためには、いちいちそれに驚いて手で払ったりしないよう注意しなければなりません。
幼虫や蛹(さなぎ)もどんどん生まれてきています。この先どこまで発展するのかとても楽しみです。

若い方はご存じないでしょうが、私が小学生の頃(1960年代前半)には2B弾(にービーだん)という、火薬を使った一種の爆竹が駄菓子屋などで売られていました。
タバコより少し細めの筒の中に火薬が詰められていて、3センチほどの導火線が延びています。これに点火して数秒すると、最初煙が出て、その後かなり大きな破裂音とともに爆発する仕組みです。
この玩具は危険度も高く、子供がポケットに入れたままにしていたら発火して火傷を負ったり、稲わらなどに引火して火災が発生するなどしたので、のちに販売禁止となりました。

この2B弾には、生涯忘れられない思い出があります。
友達と一緒にカエルの口にこれを突っ込んだうえ、導火線に着火。理不尽な被害者となったカエルは、内臓をあたりに飛び散らかして骸(むくろ)と化しました。
今ここに書いているだけでも、身の毛のよだつ経験です。
主導した友達は何度もこの残酷な遊びを実行していたそうですが、なぜそんな遊びに自分も参加してしまったのか、どうして「やめようよ」と一言言えなかったのか、カエルが吹き飛んだ瞬間から現在に至るまで、後悔の念はずっと継続しています。
食に供するというのなら話は別です。また対象が害虫や害獣なら退治するのも仕方のないことでしょう。研究などのために動物を犠牲にすることにも、納得はいきます。
けれども、小さい生命を弄(もてあそ)び、まして虐待願望を満足させるためにその尊厳を奪うことはあってはならないと、小学校低学年のときのあの遊びが私に教えてくれました。
口の中に血の味が漂うような苦い思いは、半世紀たった今でも変わりません。

アシナガバチのコロニーを観察しながら、そんなことをふと思い出します。
お盆です。明日は寺院に出向いて、水施餓鬼廻向法要に立ち会ってきます。
ご先祖の霊はもとよりとして、殊更(ことさら)に殺し誤って殺してきたいくつもの命にもまた、廻向の祈りを捧げてきたいと思っています。

http://www.youtube.com/watch?v=DpWzL54n1Ds
山好きですから


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