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五月晴れ? [日々雑感]

下りE233高尾行き:撮影;織田哲也.jpg

今年のゴールデンウィークは2日までにいろいろな仕事をやり終えて、久しぶりに3~5日の3連休が楽しめました。こんな年はなかなか巡ってこないので嬉しいかぎりです。
いざ、デジタル・デトックスの実践と洒落込みました。
ケータイは電話とメールの用がない限り触れもしない習慣ですから、普段通り持っていても平気。
デジタルカメラは趣味の一環なので、もともとストレスなど感じません。
私の中毒症状は、やはり過度のPC操作に集中しています。
仕事がらみでさまざまなデータや文献を検索しながら、関連のサイトを巡っているうちに脱線、いろんなサイトに無制限に枝分かれしていくのが私の悪い癖です。
そのうち雑学から趣味サイトに立ち寄り、おふざけページを巡って、ときどき激烈Hなところに足を延ばしていると、気がつけば食事を摂るのも忘れて一日が終わりかけていたりします。
そこで2日夜から6日朝まで、メイン機とサブ機には一切電源を入れず、モバイル用のを使って最低限度の連絡とデータ更新のみにとどめることに決めました。
結果は上々、いまアタマの中は、風薫る五月晴れのようにスッキリしています。

ところでかなり前の話、ちょうどゴールデンウィークの頃にTVのニュースを見ていると、アナウンサーが 「今日は 『ごがつばれ』 の一日でした」 と伝えていました。
デビューしたての若いアナウンサーなら読み間違いだと思うところですが、ベテランのアナが確信的に 「ごがつばれ」 と読んだので、「お、こいつ、やるなあ!」 と一人快哉を叫んだものでした。

「五月晴れ」 を 「さつきばれ」 と読むと、これは旧暦五月の季語になってしまいます。
旧暦五月は新暦の六月とほぼ重なります。
つまり 「さつきばれ」 のもともとの意味は、五月の爽やかな晴れの日を指すわけではなく、梅雨の長雨の合間にときどき現れる晴れ日のことを指しているのです。
ベテラン・アナはこのことを分かっているからこそ、「さつきばれ」 と読まずに、あえて 「ごがつばれ」 と読んだわけなのです。
あとから的外れのクレームが局にたくさん寄せられるのを予想しながら、こうしたこだわりを見せたのは、見上げたプロ根性と言えるでしょう。

同じことは 「五月雨(さみだれ)」 にも言えます。
松尾芭蕉 『奥の細道』 に 「五月雨をあつめてはやし最上川」 という句がありますが、最上川は日本でも有数の大きな河川です。
その大きな河川が、五月に少々降ったところで、急に流れが速くなるはずもありません。
「五月雨」 もまた、新暦で六月ごろの雨を指しています。梅雨の長雨を集めるからこそ、轟々と濁流渦巻く最上川に変身するというわけです。

今日の東京は天気は良いのですが、風が強く、気温も低めです。
毎年この時期に日焼けししまうのですが、今年はそんな雰囲気がまだありません。
早く 「ごがつばれ」 の下をロードバイクで疾走してみるか、あるいは下町の風に吹かれて隅田川沿いを散歩でもしたいものです。

http://www.youtube.com/watch?v=flIzZgrUZp8
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