約20日後 [女王の細脚繁盛記]
アシナガの巣作りを発見してから20日以上たちました。巣はこんなに立派になっています。
4月15日の画像と比較すると、女王様のご努力に感服至極でございます。
今回は撮影のために脚立を用意して30センチほどに近づいてみました。最初は少し意識してるようでしたが、攻撃してくる気配はありません。
顎(あご)をせわしく動かし、庭の草木から採取した植物繊維と唾液とを混ぜて巣の材料としている様子が、よく観察できました。
日本文学史上最古の長編物語である 『うつほ物語』 には、子宝に恵まれることを、「蜂巣のごとく産み広ぐめり」 と形容した記述があります。
巣の中のすべての房に卵が産み付けられ、それらが孵(かえ)って幼虫となります。
この幼虫の時期にヒメスズメバチの攻撃を受けなければ、蛹(さなぎ)から成虫へと成長を続けることができるのです。
ヒメスズメバチはアシナガバチの幼虫を噛み千切り、肉団子にして自分の子の餌にします。
自然の営みですから仕方ありませんが、幼虫の体の断片が足下に散らばっている悲しい光景は、二度と見たくないものです。
美しく 括(くび)れてをりし 蜂の腰 (大堀柊花)
母蜂の 庭を巡るる 羽音聴く
http://www.youtube.com/watch?v=thCePPbpdXI
2013-05-11 11:45
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